看護研究の考察、考え方

看護研究に取り組む看護師や看護学生にとって、論文の作成は非常に難しい部分であると思われます。中でも考察を書くことを苦手とする人は少なくありません。「考察に何を書くべきか?」とその部分で作業がストップしてしまうこともあるでしょう。そこで、看護研究における考察についての考え方を正しく認識し、苦手意識を克服したいものです。


論文作成では考察は必須の部分です。必須の部分というよりは、自分が関わってきた研究課題に対しての結果に自然についてくる副産物のようなものです。つまりは、研究課題に対する結果に理論的な見解を付け加えることで考察の部分が成り立ちます。看護研究として取り組む看護内容とそれに伴う看護研究との関係性を述べることが考察です。


では、看護内容と看護研究との関連性とはどうすれば上手く説くことができるのでしょうか。考察は看護研究によって得ることができた結果に対しての結論を証明する役割を担っています。つまり、考察を書くポイントは、研究によって導かれた結論にどの様な意味があり、そしてどの様な価値があるのかといったところ見解を表現すれば良いのです。その為には自分の見解はもちろん重要な部分ではありますが、他者の研究との比較や照合も見過ごしてはいけません。


看護研究の考察にあたり、最も重要な部分は自分の研究内容と考察が一連したものとなっているか否かです。考察が研究内容と何ら関連をもたないものでは十分に考察の役割を果たしていないことになります。考察はそれ自体で存在するものでなく、看護研究における結果を認証づけるものといった意識付けが求められます。

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