精神ケアに関する看護研究

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看護研究における精神ケアについては、個別性のあるケアを求められることが多いように感じます。精神ケアに関してはプライベートな分野も多く「他人には入ってほしくない」と感じる分野でもあります。ですから看護介入は難しいと感じることが多く、解決するべき問題は山済みとなっています。

 

以前はその対象は「精神科」という大まかな分類でしたが、現在では社会情勢の変化により細かく分類されてきました。神経症や心身症といった心のケアはもちろんですが現代人が気づかない間に陥っている「鬱」「ぷち鬱」「かくれ鬱」といった診断の難しいもの、昨今起こっている、自然災害により心に傷をもった方へのケア、社会人、ことに看護師自身に対するメンタルケアなども広く含まれます。

 

精神ケアに関する看護研究は、対象を個人(少数)とした場合の質的研究、職業人(多数)とした場合の量的(調査)研究の大きく分けることができます。

 

また少し特殊ではありますが「犯罪被害者の心のケア」というものもあります。ここでいう犯罪被害者というのは被害を受けた本人およびその家族、犯罪を起こした人の家族の2方向性のケアがあります。症例としてはあまり遭遇するものではありません。

 

私が以前、聴講した研究発表の中には「自殺(農薬服用)を経験した方への食への看護介入」という内容がありました。この方は外来での検査室においてごくわずかの時間、私自身が関わることができた方でした。その方についての論文でしたのでとても鮮明に記憶に残っています。精神ケアにおいてはその特殊性ゆえに画一的でないより深い看護介入が必要であると感じた経験でした。

 

答え・考察として導き出されるものも不透明です。もしかしたら答えなんてないのかもしれません。しかし問題があればそれを解決するために取り組むという姿勢が研究につながるのではないでしょうか。