看護研究の歴史

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 看護研究の歴史について振り返りたいと思います。科学的な根拠に基づいた実践としての看護はフローレンス・ナイチンゲールの時代以来発 展を続けてきました。その歴史は20世紀に入り幾度かの世界規模の戦争を経て、さらな る発展を遂げました。その中で、理論に叶った看護的な介入、科学的な根拠を必要とされ てきたのです。


 日本における看護研究の歴史として、その数は 1975 年頃から急激に増加しています。看護 が取り扱う事象は、人の生活全体に関わっているため非常に多岐にわたり、また研究手法 も 自然科学的なものだけではなく社会科学的な研究方法も必要とされています。当初は、 研究に取り組む看護者の意識自体も十分なレベルに到達しているとは言い難く、これまでの 知的財産(文献等)を踏まえずに研究が行われるなど、個人的レベルでの取り組みに終始している 個人的感想のようなものが多かったのも事実です。

 

 今現在ある専門的知識は、研究の歴史の中で解明された事実が知識として整理・集積され実践・ 活用しやすいように体系化された結果によるものです。 現在では、研究環境も徐々に整いつつあり、信頼できる結果の得られる研究も着実に増えてきま した。また、日本全国の看護者が個々に行ってきた研究、成果を誰もが活用できるような仕組み が整ってきたことで、さらに質の高い研究が行われています。研究は看護職全体のレベルアップ に貢献する新たな専門的知識を創り出すのだという自覚をもって取り組むとともに、よりよい看 護を提供できるように心がけたいものです。