脳卒中後遺症患者の口腔状態と全身状態の関連

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口腔は,人間が生命を維持し社会生活を営むための重要な機能を持っている。 脳卒中後遺症患者は,様々な障害により,口腔内が不良になりやすい。 そのため,食欲が低下し栄養状態が悪くなる可能性があると考えられる。 そこで本研究では,脳卒中後遺症患者の口腔状態が全身状態 (ADLと栄養状態) に及ぼす影響を明らかにする目的で,脳卒中後遺症患者71名を対象に,口腔内の実態調査を行い,ADLや栄養状態との関係について検討した。

その結果,実態調査では歯や義歯に関する愁訴が多く,また歯周病が示唆される例が多かった。 全身状態との関係では,残存歯数が多い群はADL得点やALB値が高く,残存歯数が0~9歯群では義歯の使用群でADL得点が高かった。 また,ADLが高いからといって,口腔保清が良好とは限らないこと,保清状態は栄養状態を反映しないことが明らかとなった。 以上より,残存歯数や義歯の使用の有無が,ADLやALB値に影響を及ぼす可能性があることが示唆された。

(出典:日本看護研究協会)

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