看護研究の文献のクリティークの仕方

 看護研究のテーマに沿って、文献や論文を探したら、次はクリティークを行いましょう。

「クリティーク」一般的にはあまり耳慣れない言葉でしょうか?最近は研究論文をまとめる過程において使われるようになってきた言葉です。

 

クリティークとは「評価、検討、判断」を行うことだとされています。分かりやすく説明すると、みつけた論文に対して「良いところ、悪いところ」を批評する作業になります。科学的論理に沿って分析されているかどうか、結果・考察が導き出されているかどうか、主観的意見で終わっていないかどうか、単なる症例発表ではないか…等、検討すべき内容がいくつかあります。

 

こうして実際に集めた文献や論文が「科学的でない」と感じる内容であることも時々あります。しかし、こうした作業を繰り返すことで、根拠のしっかりとした研究につながるのだと考えます。

 

看護師は看護のプロではあっても「研究のプロ」というわけではないので、実際の論文の中には「ん?」と思う内容もあるかもしれません。しかしクリティークを行うことで「客観的な事実・結果・考察」を行うことができるのです。人の感情・行動を科学的に分析することは大切なデーターとなりますが、難しい問題でもあります。

 

難しい…そう感じたら各論文や文献のさらに「参考文献・引用文献」を参照してください。その中には「オリジナル」な資料が含まれているはずです。テーマに沿っていくつかの文献を集め、さらにその論文を作成するために使われた文献の中から、何か感じるものがあると思います。

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