看護研究の事例研究とは?

看護研究では、事例研究を行う人が多いですね。臨床の現場で働く看護師にとって、事例研究は日々の仕事の中で研究課題を見つけることができますし、統計の面でもかなり優位であると思われます。事例研究と共に取り上げられるものに、研究プロセスがあります。2つの研究方法の違いはどういったところにあるのでしょうか。


事例研究とは、看護実践を対象とします。事例を基に観察し、状況や実際に起こった現象をもとにデータ収集・統計、研究を行います。臨床現場の看護師では、実際に事例に対する詳細を観察することができますので、日常からの研究課題の取り上げも多くみられます。


事例研究では、ひとつの事例を取り上げるだけで報告されることが少なくありません。個人的な経験だけではなく、より多くの事例を知ることが必要となります。その為には、インターネットでの情報収集や過去の事例研究も大変参考になります。事例研究を行うことで、個々がもつ看護技術や経験を共有することができ、臨床の現場における看護実践への影響も大きいと思われます。


看護実践を対象とする事例研究と違い、研究プロセスでは看護学の視点、広い視野で言えば、健康に関する問題提起からの研究となります。臨床ではなく、理論的な研究といえば分かりやすいですね。化学的根拠や法則性の解明、理論的な位置付けが求められます。事例研究がアセスメントや看護診断を伴うものであれば、研究プロセスでは看護学への問題意識を持つことから始められます。

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