白血病患者の口腔感染と口腔ケアに関する研究

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白血病患者の口腔感染と口腔ケアを検討する目的で,1983年1月~同年12月の間に金沢大学医学部附属病院第3内科を退院した白血病患者40人(AML;22人,ALL;10人,CML;8人)の診療記録,看護記録から,口腔内症状,化学療法,臨床所見等を観察した。結果は次のとおりである。

 1. 多剤併用療法開始後に口腔感染をおこした者は16人であり,治療開始前より口腔症状が出現し,治療開始後にも引き続き継続していた者は13人であった。また,11人の患者には口腔感染がみられなかった。
 2. 口腔感染をおこした29人中24人は,38℃以上の高熱があり,21人は白血球数が1000/mm3以下であった。
 3. 咽頭の細菌培養成績は入院時に比し,口腔症状出現時には,Enterococcus,Klebsiella,Psaeruginosa等のグラム陰性桿菌がわずかながら増加していた。
 4. この研究から,口腔ケアの1つの方法として,次のようなことが述べられるであろう。
  1) 口腔内の看護アセスメント
  2) 口腔衛生の必要性に対する患者の理解
  3) 看護ケアの実践
  4) 口腔感染予防のために,化学療法開始と同時にアムホテリシンB,ポビドショード等の厳重な含嗽

(出典:日本看護研究協会)

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