気管挿管患者の口腔ケアにおけるグリセロールを含む希釈イソジン液の殺菌効果と持続時間の延長

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人工呼吸管理下における合併症であるVAP(人工呼吸器関連肺炎)の発症要因の一つは,口腔内細菌が肺内に播種されることによる。そこで口腔内細菌を減少させ,VAPを予防する目的で,希釈イソジン液を用いた有効かつ効率のよい口腔洗浄液の開発を試みた。

新しい口腔洗浄液として30%グリセロール添加20倍希釈イソジン液(A液)を作成し,気管挿管患者の口腔ケアに使用し,口腔内細菌数の減少について,従来から用いられている原液のイソジン液(B液)と比較した。口腔ケア4時間後の口腔内細菌数は,口腔ケア前に比しB液では平均約55%に減少,A液では平均約34%にまで減少していた。さらに,A液では口腔ケア6時間後においても平均約59%に減少していた。A液を用いた口腔ケアが口腔内細菌を効率よく減少させるとともに,その効果を持続させ,VAPを有効に予防できる方法の一つとなり得ることが示唆された。

(出典:日本看護研究協会)

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